ピンキングはさみ研ぎ
ご依頼承ります

ピンキングはさみ研ぎ

布を切るときに使うピンキングはさみ。
今は柄がプラスチック製のステンレスはさみが主流で、昔販売されていたようなしっかりとしたつくりのピンキングはさみは販売されていません。

それはなぜか。
作れる職人がいなくなってしまったからです。
1本ずつ叩いてヤマを作りかみ合わせを調整しながら仕上げるといった技術を持っている職人が引退してしまったこと。使う側もステンレス製の量産型ピンキングはさみで十分というニーズの減少によってピンキングはさみは市場にほとんど出回らなくなりました。

メルカリなどのフリマサイトで販売されていますが、当然中古品なので「何年も使っていません」「切れ味が悪くなっています」といったはさみしか購入できません。。

でも手芸にこだわりのある方からは「昔から使っていたあのピンキングはさみを使い続けたい」「ほつれ防止でピンキングハサミを使いたい」といったニーズがあります。

大切なピンキングはさみ
再生をするためのお約束

お約束

01

ホンモノの腕がある研ぎ職人だからこそできる再生術

ピンキングはさみは構造が洋裁はさみとは異なります。包丁と同じように砥石で研ぐなどということはできません。裁ちばさみのように研げるものでもありません(実際ピンキングはさみの研ぎは受けていない研ぎ屋さんがほとんどです)。1本ごとに違うクセを見極め、1つ1つのヤマがしっかりと嚙み合って布を逃がさず裁断できる状態まで再生させる腕を持っているのが十文字屋の研ぎ職人です。開閉時の動きが硬くなってしまった鋏やゆるゆるガタガタになってしまった鋏も諦めずに一度見せてください。大体のものは直ります。時間をかけて丁寧に再生させます。


お約束

02

再生できないものはご意向を伺い最善なものに

とはいっても、中には再生のできない状態になってしまっているピンキングはさみもあります。
技術と知識を持っていない研ぎ屋に頼んだために余計な加工を施されてしまったり、自己流で砥石で研いでしまったりなどの「メンテナンスの失敗」。製造時点で出来があまりよくなく、どのように調整しても切れ味に不満足な部分が出てしまう「品質の問題」
そのようなはさみであってもできる限りの修復を行うことで、今よりは切れる/使えるはさみにすることは可能です。多くの手間と時間がかかりますので新品を購入した方が安いことがありますが、「ずっと使っているお気に入りのピンキングはさみなので何とか使い続けたい」「母の形見のはさみなので手変える状態にして子供に使ってもらいたい」といったご希望に少しでもお応えできるように最善を尽くします


お約束

03

値段に見合った技術を提供できる自信

ヤマを研いでしまい噛み合わせの時に大きな隙間ができるようになってしまった場合は、どんなに調整をしても噛み合わなくなっている部分が出るため再生は難しいです。これは腕や経験の未熟な研ぎ屋に出した時に見られる状態です。大切なお品物をそのような形であきらめなければならない・・・そんな想いはしてほしくない。
値段で依頼先を決めてあとで後悔するよりは、値段はある程度高くても腕のある職人に依頼した方が結果として満足いただける切れ味のピンキングはさみを使い続けられると思います。本当に良いものを求めているお客様にご満足いただける技術を提供したいが故の「他よりは高い研ぎ料金」です。高いということはそれだけの時間と手間をかけていることであり、良い品のメンテナンスには惜しんではいけない部分だと思います。お客様のお品物に対するお気持ちや想いに少しでも応えたいという気持ちで1本1本と向き合っております。


「ピンキングはさみの研ぎ方」に要注意


「ピンキングはさみ 研ぎ方」などで検索をすると、AIによる概要で「アルミホイルを数回折りたたんで切る」といった方法が提案されますが、職人からするとこの方法はあまりお勧めできません。あくまでも応急処置的なものあり、すべての状態に対応可能な方法でもありません。やっても効果が無く無駄であったり、状態によっては更に悪化させてしまうことも。

ピンキングはさみはデリケートなつくりですので良いのもを長く使いつづけたいのであれば、余計な手は加えずしっかりとした修復技術を持つ職人に研ぎを依頼するのが結果的には一番安く済むことが多いと言えます。(もちろん安価なはさみであれば買い替える方が安いですが、前述の通り今は良い品は購入できないので)

ピンキングはさみ 研ぎ料金

20cmまで¥2,970
26cmまで¥3,300
28cm¥3,850
28cmを超えるものお見積り

状態により追加費用が必要な場合があるもの

他で研いでもっらったことがある
(職人が見ればわかります)
最大50%増し
左手用鋏50%増し
パーツ交換別途お見積り